かさかさ皮膚にご用心

2017.03.13

こんにちは 皮膚科担当の副院長の田中です

かさかさ皮膚についてお話してみようと思います 😀

 

かさかさ皮膚は、冬場から春先の好例現象で、

特に小さなお子様と、ご高齢の方にはかなりの頻度で見受けられ、

かゆみなどの自覚症状を伴い、容易に湿疹を起こしやすい状態をいいます 😥 。

ただカサカサしているだけであればほぼ皆さんにあると思っていいでしょう。

かさかさ皮膚の何がいけないのでしょうか・・・?

 

皮膚は外部からの物理的、化学的刺激から守るために、体表全体を覆う器官です。

それを顕微鏡レベルで細かくみると

皮膚を構成する細胞が緻密に並び、その間や表面を皮脂と呼ばれるものでコーティングされています。

皮脂膜は生理的に小児期では少ないことがわかっており、また加齢により皮脂の分泌が減少してくる・・・

などの理由で

皮脂が欠乏して、細胞同士をつないでいる接着剤のようなコーテイングがはげ、表面の皮膚が細かく剥がれ落ちてしまう状態がいわゆるカサカサ肌になるわけです。

かさかさ肌になると皮膚のバリア機構が破たんし、外界からの異物侵入も起こりやすくなり、なおかつ体内の水分もどんどん蒸散しやすくなります。

その結果、微小な刺激(洋服の擦れや、ハウスダストなどあらゆる皮膚に接触するもの)に対して過敏状態となった皮膚はかゆみを覚え、それを掻き毟ることで皮膚炎をおこし、またそれが治るときにかゆくて、また掻いてバリア機構を破たんさせ、また皮膚炎が惹起されるという悪性サイクルに陥ります。

また今の時期は、花粉なども皮膚のバリアが破たんすることで容易に侵入しやすくなり、花粉症症状が誘発、悪化しやすくなることもあります。

ウイルス性いぼなども乾燥状態の肌では増数、増大しやすく、しっかり保湿ケアをしていただくことはとても重要です。

食物アレルギーなども、バリア機構が破たんした皮膚に接触することにより成立することがあることも分かってきていますから、アレルギー素因のあるお子様などは特に皮膚の保湿ケアが、アレルギーを抑制する事にもつながり非常に大事なケアとなるわけです。

長い間湿疹・皮膚炎を起こしていた部分にも、皮膚の機能が十分に回復するまでしっかりと保湿剤を塗ってくことが、再燃を防ぐことにもなりますので、しっかり「保湿ケア」していただくことをおすすめします。

塗る時間は、「入浴後すぐ」が最適とされてきましたが、時間が経ってから外用しても、肌からの水分蒸発をある程度防ぐことで保湿効果が得られることがわかってきました。

なので、子供に早く塗ってあげなくっちゃ・・・!と

自分の事はさておきお子様のためにと、入浴後格闘しているお母様がいたら、そんなに急がなくても大丈夫ですよ 🙂

 

医療用の保湿剤は刺激が少なく、非常に効果も高いので、一度使用された方は市販のものには戻れないとリピート率は高いのですが

あくまでも「処方外用薬」ですから、一度に処方できる量も決まっているものもあり、全てをカバーするには少ない場合もあります。

当院では、そのような場合は医療機関でしか手に入らない

「クリニック限定化粧品 DRX ADパーフェクトバリア」をおすすめしています

ワセリンとグリセリンを乳化させた乳液なのですが、保湿効果が長く、でもべとつきが少なく非常に優れた保湿剤です。化粧品のカテゴリーになりますので、受付で随時購入できます。是非お試しください。