冬にも注意👋食中毒!
こんにちは、CDEL (糖尿病相談員)の資格を持つStaff Aです。
今回は冬でも話題となる食中毒の話です。食中毒になってしまった時(シックデイ)の対応についてもお話できればと思います。
食中毒は、食品衛生法で「食品、添加物、容器若しくは容器包装に起因する中毒」と定義されています。分かりやすく言えば、食べ物や飲み物を口にすることによって起こる腹痛、嘔吐、下痢、熱発などの健康被害を指します。その原因は、病原微生物(細菌および細菌毒素を含む)、ウイルス、寄生虫、有毒有害な化学物質や動植物の自然毒など多岐に渡ります。
【ノロウイルス】食中毒は夏に起こるものという常識を覆したのがノロウイルスです。毎年12月から3月までの間に猛威を振るうことが多いです。ノロウイルスの感染源として多いのが二枚貝(カキ、アサリなど)ですが、それ以外に食器、ドアノブ、絨毯、床などを触った手指に付着したウイルスを食品と一緒に摂取しても感染します。最近は二枚貝が汚染源とな事例より、ヒトを媒介とする2次感染による事例が大半を占めています。ノロウイルスは小腸細胞内で増殖して、腹痛・嘔気・嘔吐・熱発を起こします。潜伏期間は24~48時間です。症状が消えてからもウイルスは便から排泄され、ヒト-ヒト感染のリスクを高めます。
加熱による処理は細菌性食中毒の予防に有効な温度と時間に比べるとやや長く必要です。厚労省では、中心温度85~90度で90秒間以上の加熱処理を指導しております。
【糖尿病シックデイ対策】シックデイの基本的対応は「シックデイルール」に基づいて行います。
①安静・保温に努める:体を温かくしてゆっくりと休むことは体力の消耗を防ぎ、免疫力を高めるのに役に立ちます。
②十分に水分をとり、脱水を避ける:発熱していたり何度も下痢をしていたりする場合は体の水分が、足りなくなります。高齢の方は喉の乾きを感じにくいことがありますので、小まめに水分を補給してください。
③消化のよい糖質をとる:普段通りに食べられない場合は、口当たりがよく消化のよい食べ物(スープ・お粥・うどん・ゼリーなど)で炭水化物を補給しましょう。
シックデイは体にとって大きなストレスとなりますので、血糖値は高くなりがちです。一方、糖尿病薬物治療をしている方では、食事量が少ないと血糖値が下がり低血糖が起きやすくなるため、薬の量の調節が必要な時があります。
症状が重たいときはむやみに市販の下痢止めの薬を飲んだりせず、早めに主治医に相談出来るよう医療機関を受診いたしましょう。