糖尿病をお持ち方に注意してほしい帯状疱疹(たいじょうほうしん)
2025.04.29
こんにちは、CDEL (糖尿病相談員)の資格を持つStaff Aです。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、免疫機能の低下が引き金となり発症する病気です。
特に糖尿病をお持ち方に、発症リスクが高いことがわかっております。
※子供の頃の水疱瘡が原因に※
帯状疱疹は多くの方が子供の頃に感染する水疱瘡と同じウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因です。
このウイルスは、水疱瘡が治った後も、背骨の近くの神経のかたまり(神経節)に潜んでいます。普段は体に備わる免疫機能によってウイルスの活動が抑えられていますが加齢や疲労、ストレスなどによって免疫機能が低下するとウイルスが再び活性化し、帯状疱疹として発症します。
水疱瘡にかかったことのある方は、体内に生涯にわたって帯状疱疹の原因となるウイルスを保有しており、日本人成人の90%以上は、帯状疱疹を発症する可能性があるとされています。
帯状疱疹の発症率は50代から高くなり、80歳までに約3人に1人が発症するといわれています。
※初期症状と進行サイン※
帯状疱疹の初期症状は、体の片側に表れる皮膚の痛みや違和感、かゆみです。症状には個人差がありますが多くの場合は、チクチク、ピリピリとした知覚過敏のような痛みが皮膚に生じ、数日後に水ぶくれを伴う発疹が帯状に現れます。帯状疱疹の症状は、体の左右どちらかの神経に沿って現れるのが特徴で、多くは上半身に現れ、頭部、顔面、特に目の周りにみられることもあります。
痛みは徐々に強くなっていき、夜も眠れないほどの痛みに襲われることがあります。ウイルスが神経を大きく傷つけてしまうと、皮膚の症状が治った後も痛みが残り続けることがあります。3ヶ月以上続く痛みは、帯状疱疹後神経痛と呼ばれます。帯状疱疹後神経痛の症状や程度は人によって異なりますが、「刺すような痛み」「焼けるような痛み」が多いとされていることから、日常生活や睡眠に支障をきたす場合もあります。
※リスクが高いのはどんな人?※
高血圧や糖尿病などの基礎疾患を持つ方は、帯状疱疹の発症リスクが高いとされております。帯状疱疹の発症に関連があるとされた例として、高血圧がある方はない方と比べ1.9倍、糖尿病がある方はない方と比べ2.4倍高くなると示されております。
※早めの治療と日頃の予防※
帯状疱疹にはウイルスを抑える抗ウイルス薬等による治療を行いますが、発症早期に治療を開始するほど効果が期待できます。また、帯状疱疹では痛みに対する治療も重要になります。
帯状疱疹かな?と、思ったら当院皮膚科にご相談ください。
予防としては帯状疱疹にならないために規則正しい生活で体調管理を心がけ、免疫機能が低下しないようにする事が大切です。さらに、50歳以上の人は選択肢の一つによほ予防接種を受ける事が出来ますので、まずは院長や副院長に是非ご相談ください。(帯状疱疹ワクチンは川越市の助成金も年齢制限がありますが受けることも可能です。詳しくは広報を確認ください。)
Staff A
一部さかえから抜粋