服薬のタイミング
こんばんは。5月に入りお天気が安定せず、暑い日や肌寒い日が交互にやってきて、体調管理も難しい季節ですね。皆様の体調はいかがですか。
糖尿病相談員CDELのスタッフ Aです。今回は糖尿病治療薬の内服薬を服用するタイミングについてご紹介致します。
一般的に、服薬は食事のタイミングに合わせて「食前(30分)」「食直前」「食直後」「食後(30分)」「食間(食後2時間)」があります。また、「起床時」「就寝時」などもあります。飲み忘れ防止や胃を薬から守る特性に合わせて、それとは異なるタイミングが選ばれることもあります。
例えば糖尿病治療薬の一つであるα(アルファ)-グリコシダーゼ阻害薬は食事として摂取した炭水化物にその錠剤の成分が胃内でよく混ざらないといけませんので、「食直前」服用、すなわち「いただきます!」の時が最も適しています。しかし、このお薬は糖質の吸収を遅らせる効果を狙って処方されているので、糖質が極端に少ない食事や糖質制限をしている場合には、お薬の効果が治療に十分反映できないことになります。同じ「食直前」服用のグリニド薬は血糖値降下に速効性があるお薬ですが、宴会などよくあるような食事の時間が長く、炭水化物を取るタイミングが遅い場合(締めの麺類や雑炊、ご飯類)は、その炭水化物を食べるタイミングの方がいいかもしれません。
このように、服薬のタイミングはそのお薬の作用に基づいて定められていま
すが、食事の内容、時間、量等に関係します。
コロナが5類になり、外食の機会が増えたり、少し遅めの歓送迎会等等で服薬のタイミングが心配な方などは院長やかかりつけ薬局に相談してみるのも一つかもしれませんね。
(一部 糖尿病ライフさかえから 抜粋)
Staff A